疲労回復促進

くるみ(胡桃)にはビタミン、ミネラル、そして良質の植物性たんぱく質などが含まれており、栄養価が高いことから疲労回復に効果が期待できると言われます。

しかし、そもそも疲労とはなんでしょうか?

疲労とは?

疲労とは大きく身体的な疲労と精神的な疲労に分かれ、身体的もしくは精神的な負荷がかかることでその機能が低下した状態を知らせる、一種の生体アラームと言われます。疲れた時にヤル気がなくなったり、眠くなったりするのは、その負荷がかかった状態を悪化させないようにするための防御措置なのです。

疲労の原因に関してですが、実は疲労のメカニズムは完全には解明されていません。現在のところ様々な研究の結果、次のようなことが代表的な疲労の原因と考えられています。

  • 病的な要因
  • エネルギー不足
  • 活性酸素による細胞機能、エネルギー代謝機能の低下
  • 精神的ストレスなどによる「神経系」「内分泌系」「免疫系」の機能低下

この中で、病的な原因は病気を治すしか改善方法はないのでクルミは関係ありませんが、その他のものに関してはくるみが多少なりとも作用する可能性があります。

何故、くるみが疲労回復に効果的なのか?

前述した疲労の原因に即してくるみの疲労回復効果をご説明致します。

くるみに含まれる栄養価の高さが疲労回復を促進する

くるみには代表的なエネルギー源である糖質は殆ど含まれていませんが、同様にエネルギー源となる脂質が多く含まれています。更に、ビタミン、ミネラル、たんぱく質が多種に渡って含まれているため疲労によって損傷した組織や細胞の修復を促進するとこで疲労回復が期待できます。

くるみに含まれるビタミンB群がエネルギー代謝を促進し、疲労を回復させる

体や脳のエネルギー源となるのはブドウ糖です。ブドウ糖が実際のエネルギーになるには補酵素であるビタミンB群が必要です。これらビタミンB群の補酵素が一つでも欠けるとエネルギー代謝ができなくなります。

そして、そのビタミンB群でもっとも不足しやすいのがビタミンB1です。ビタミンB1が疲労回復ビタミンと言われるのは、ビタミンB1不足でブドウ糖のエネルギー代謝ができなくなっている状態が多く、そこにビタミンB1を補充することでエネルギー代謝が再開するからです。

くるみにはビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシン、パントテン酸、ビタミンB6、葉酸などビタミンB群が多く含まれています。中でも不足しやすいビタミンB1を豊富に含んでいることが疲労回復に効果的と言われる所以です。

くるみに含まれる抗酸化物質が酸化ストレスを軽減し、疲労回復を促進する

疲労の原因は酸化によるものという見方が強くなってきています。筋細胞や神経細胞に過剰な負荷がかかると活性酸素が発生しやすくなります。この活性酸素による酸化ストレスが各細胞にダメージを与え、損傷させた状態が疲労となって現れるという仕組みです。

普段の生活においても活性酸素は発生しますが、通常は私達が体内に持っている抗酸化物質がそれらを除去したり、細胞がダメージを受けても修復する力があり、元気な生活を送ることができます。

しかし、筋細胞や神経細胞に過剰な負荷が持続することで、活性酸素を処理しきれなくなり疲労というアラームを発するのです。

くるみにはビタミンEをはじめ、エラグ酸、フェルラ酸、シリング酸、バニリン酸、ミリセチン、ペダンクラギンといったポリフェノール類、ルテイン、ゼアキサンチンといったカロテノイド類が含まれているなど多くの抗酸化作用を持つ成分が含まれています。

くるみの抗酸化作用は疲労の要因となる活性酸素を除去し、細胞のダメージを軽減する作用があります。こういった理由からくるみには疲労回復を促進する効果を期待できると考えられます。

 

その他にもくるみに含まれるトリプトファンはセロトニンに変換され、さらにメラトニンに変換されます。メラトニンには精神安定作用や睡眠導入作用があるので、精神的なストレスを軽減したり睡眠による疲労回復を促進する効果が見込めるかもしれません。

疲労回復におけるくるみの懸念点

既述の通りくるみには疲労回復効果が期待できますが懸念点もあります。それはくるみに含まれるトリプトファンがセロトニンに変換されることです。ある研究報告ではセロトニンは疲労物質の一つで疲労の原因になっているというものがあります。

これが本当であれば、くるみは疲労を促進する一面があることになります。ただし、この研究報告には具体的にセロトニンが疲労の原因となる根拠が示されておらず懐疑的な見方もあります。

もっともくるみを食べ過ぎてセロトニンが過剰摂取になる可能性は、ほぼありえないと考えて良さそうです。だからと言ってくるみを食べ過ぎるのは別の弊害が出る可能性があるので注意しましょう。

 

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