滋養強壮・虚弱体質改善

くるみ(胡桃)はαリノレン酸の悪玉コレステロールを減らす効果がよく知られていますが、くるみの元来の効能と言えば滋養強壮としての効果です。

くるみは古来から貴重な栄養源とされてきました。欧米ではくるみを生命や永続性を象徴するものとして結婚式やクリスマスにプレゼントする習慣があります。

漢方ではくるみのことを「助陽薬」と呼び、陽気(元気)の衰えを回復する食材として重宝されてきました。古代ギリシャやローマでは、クルミを食べると非常に元気になることから催淫作用があると言われていました。

リスや鳥など動物があの固い殻を一生懸命割っている姿を見ると、余程栄養価の高いのだろうと想像できます。

このようにくるみは栄養成分などが解明される前から滋養強壮に効果があると認識されてきたのです。

くるみに滋養強壮・虚弱体質改善効果のある理由

くるみなどのナッツ類の果実は言わば植物の卵と言えます。くるみの果実は発芽に必要なエネルギーを貯めているので、ビタミン、ミネラル、植物性たんぱく質など多種に渡る栄養素がバランスよく含まれているのです。当然、エネルギーとなる成分(脂質)も多く備えています。

一言でいうと栄養価が高い。これがクルミに滋養強壮・虚弱体質改善効果の理由です。

また、くるみに多く含まれるビタミンB1はブドウ糖代謝を促進するので元気の元であるエネルギーを生産しやすくします。さらに、αリノレン酸やリノール酸が血行を良くすることにより栄養が体全体に届きやすくなります。そして、トリプトファンなどの神経系に作用する成分が、精神の疲れを軽減したりするなど栄養価の高さ意外にもクルミには滋養強壮・虚弱体質改善効果があるのです。

その他にもくるみに含まれるビタミンEやポリフェノール類、カロテノイド類などの抗酸化物質が活性酸素を除去することにより、体の酸化による疲労や体力の衰えを防ぐことや、トリプトファンがメラトニンに変換されることにより免疫力の強化も期待できます。

このようにくるみは栄養価の高さ以外にも滋養強壮・虚弱体質改善を期待できる要素が沢山あります。

加えてくるみは消化吸収が良いので、特に子供やお年寄り、そして病後の体力回復に適していると言われます。

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