販売されているクルミの種類

クルミは通常天日干しなどで乾燥させてから販売されていますが、主に料理や菓子など調理向けに乾燥させていない「生クルミ」もあります。最近では栄養面における情報の影響もあり、生クルミの流通が増えています。

その他には予めロースト(炒り)してあるクルミや味付けしたクルミなどが販売されています。以下は食用クルミの主な販売形態です。

○乾燥クルミ
乾燥クルミとはクルミを乾燥させたものです。一般的に販売されているものは乾燥させたクルミです。

通常、販売されているクルミは生産工程で乾燥されています。10%以下まで水分の含有量を下げる場合が多いようです。

クルミを乾燥させることによって保存性を高めたり、旨みが増すといった効果があります。

○生クルミ
生クルミとは本来乾燥させていないクルミのことを言います。本来は料理や菓子向けといった用途のクルミで、それほど販売されていませんでしたが、現在は大幅に流通量が増え、そのまま食べる人も多くいます。

その理由は乾燥クルミやローストしてあるクルミに比べ生クルミは酸化が少ない分、栄養価(オメガ3脂肪酸:αリノレン酸等)が高いということが情報番組などで伝えられたためです。

生クルミは種類や収穫時期によっては乾燥クルミで味わえない風味や食感を楽しめますが、一般的には淡白な味わいです。

そのまま食べるのが苦手な場合は食べる前にロースト(炒る)すると香ばしくなって美味しさが増します。勿論、その場合はクルミ本来の栄養価が落ちる可能性があります(中には栄養価の上がるものもある)ので、それを避けたい場合は、料理などに使って食べましょう。

尚、販売店によってはローストしていないクルミのことを「生くるみ」という場合もあるようです。この場合は乾燥くるみであっても生くるみという名称が使われています。殻付きクルミであっても乾燥させている場合が殆どですので、気になる方は販売店に問い合わせてから購入しましょう。

○ローストクルミ
ローストクルミとは予めロースト(炒る)してある加工クルミの一種です。予めローストしてあることによって手間が省けます。プロがローストすることによって味を最大限に高めることを売りにしている販売元もあります。

ローストするとクルミの栄養価が落ちる可能性がありますが、ローストすることで逆に栄養価が高まる(ポリフェノールなど)場合もあるようです。

○味付けクルミ
味付けクルミとは予め味付けしたり調理などをした加工クルミとして販売されているものです。ナッツ類は味付けして販売されているものが多いですが、クルミも同様です。

クルミの場合、黒糖やキャラメル、甘露煮などで味つけたものが多く、おつまみやお菓子用途に利用される場合が多いようです。

○殻付きクルミ
殻付きクルミとは殻が付いたまま販売されているクルミのことです。

殻が付いていることで、本来のクルミの味を最大限に楽しめたり、剥身の生クルミより保存性も高まると言います。

くるみ割り器などでクルミを割る楽しさもありますが、単純にクルミを食べたい人にとっては非常に手間になります。

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