クルミのロースト方法
くるみをローストする理由
くるみ(胡桃)をローストする理由は「味と食感を良くするため」です。簡単に言うと”美味しくする”ためです。
特に生クルミの場合は、そのまま食べると味が淡白ですので美味しく食べるにはローストが必要です。また乾燥させていない生クルミの場合はカビが繁殖しやすくなっていますので、安全性を確保するという理由からもローストする意味があります。
乾燥クルミはそのままでも十分食べられますが、一般的にはやはりローストした方が美味しいと言われます。
くるみをローストした場合の栄養価
くるみ(胡桃)をローストすると美味しくなるのは間違いありませんが、栄養価が下がるというデメリットがあります。
ローストするとビタミン類が減少、たんぱく質は凝固し、酸化も進みます。ですので栄養価を気にするのであれば生クルミをそのまま食べるのがベストです。
尚、ローストによって栄養価は下がりますが、抗酸化物質の含有量は逆に増えるという研究報告もあるようです。また、生クルミをそのまま食べると酵素抑制物質が含まれているため、栄養が十分に吸収できないばかりか、体に害になる可能性があるという説もあります。(その場合は7時間ほど水に浸けてから食べるとよいそうです。)
勿論、ローストしても全ての栄養素が無くなるわけではありませんので、長く食べ続けるためにはローストして美味しく食べるか料理の食材にするのが良いと思われます。
くるみのロースト(炒る)方法
くるみ(胡桃)のロースト方法(炒り方)には以下の2つがあります。
オーブンを使ってローストする。
- オーブンを150~160度ぐらいにセットする。
- 天板にクルミを重ならないように平ら並べる。
- 10~15分程度焼く。
※焦げないように焼き具合をこまめにチェックする。 - 火を止め、天板の上で少しクルミをかき混ぜてそのまま冷ます。
- 冷めたら完了。
- すぐ食べないかったり、料理にも使わない場合は早めに保存処理しましょう。
※保存方法はこちらを参照
フライパンを使ってローストする。
- 水気を完全に切ったフライパンを用意する。
- 油を引かずにクルミをフライパンの中に入れる。
※この時のクルミの量はフライパンの表面の半分が隠れる程度です。
入れ過ぎるとムラができます。 - クルミが重ならないように広げる。
- 弱火で揺すりながら炒る。
- 香ばしい匂いがしてきたら火を止める。
※目安は5分ぐらいです。焦げないように注意してください。 - 予熱が残っているのでフライパンを時々さすって冷ます。
- 冷めたら完了。
- すぐ食べないかったり、料理にも使わない場合は早めに保存処理しましょう。
※保存方法はこちらを参照
この他、電子レンジを使ってローストする方法がありますが、ムラができて難しいのでお薦めしません。
また、栄養価の減少が気になる方は極力炒り時間を短くしましょう。
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