血行を良くする
くるみ(胡桃)には血行を良くする、血流を促進する効果・効能が期待できます。ところで「血行が良い」状態とは漠然と健康によい感じがしますが、実のところ具体的に何が良いのでしょうか?
血行とは?
血行の働きを大雑把に言うと、「栄養を体中に届ける」「体内の老廃物を回収する」の2つです。
この2つが私達の健康にとってどんなに重要かお分かりになるでしょうか。人間が生命活動をするという点においては一番重要な器官と言えるかもしれません。
血行の働きを具体的に説明するには血行が悪くなる状態、つまり血行障害の状態を知ることが一番理解が深まります。血行障害には次のような例があります。
- 代謝の低下
- 体力の低下
- 冷え性
- 腰痛
- 肩こり
- むくみ
- 疲れがとれない
- 倦怠感
- 頭痛
- 眼精疲労
- 高血圧
- 動脈硬化
- 心筋梗塞
- 脳卒中
- 認知症
- 老化
- 肌荒れ
- にきび
- 抜け毛
- 薄毛
- etc.
この他にもまだまだあります。血行不良は全ての病気や健康障害に関与するといっても過言ではありません。そして血行は健康だけでなく肌荒れや抜け毛など美容にも大きく関係してくるのです。
よくお医者さんが健康になるためには「バランスの良い食事」と「適度な運動」そして「規則正しい生活(もしくは十分な睡眠)」が重要と言うのをよく聞くと思います。この中の「適度な運動」とは筋力を維持するとともに血行を良くするという重要な意味があります。つまり「血行を良くする」とは明るく元気に生きる上での基本なのです。
くるみにおける血行を良くする効果・効能
くるみには血行を良くするいくつかの作用があります。それは次のような働きです。
- 悪玉コレステロールを減らす
- 血栓をできにくくする
- 血管を柔軟にする
悪玉コレステロールを減らす
くるみの健康効果で最も重要と言われるのが、この悪玉コレステロールを減らす作用です。くるみに含まれているαリノレン酸やリノール酸には悪玉コレステロールを減らす働きがあります。しかも、αリノレン酸やリノール酸の効果が最大限にはっきできる1:4(αリノレン酸:リノール酸)という割合で含まれているのです。
更にくるみにはビタミンE、ポリフェノール類、カロテノイド類などの抗酸化作用を持つ抗酸化物質が多く含まれるため悪玉コレステロールが過酸化脂質になるのを軽減します。
血栓をできにくくする
くるみに含まれるαリノレン酸やリノール酸は、前述の通り悪玉コレステロールを減らす働きがあります。悪玉コレステロールが血管を狭くしたり、硬くすることで血管は損傷しやすくなります。血管の損傷が繰り返されると血栓ができやすくなるのです。つまり、αリノレン酸やリノール酸が悪玉コレステロールを減らすことは血栓をできにくくすることにつながります。
また、αリノレン酸の一部はEPA(エイコサペンタエン酸)とDHA(ドコサヘキサエン酸)に変換されます。EPAやDHAには抗凝血作用があり、血栓をできにくくします。
血管を柔軟にする
くるみに含まれる成分の内、半分以上は脂肪酸です。脂肪酸は細胞膜の材料となるため体内組織を柔軟にする役目もあります。
特にαリノレン酸の一部が変換されるEPA(エイコサペンタエン酸)とDHA(ドコサヘキサエン酸)には血管壁を柔軟にする作用があると言われます。
このようにくるみには血行を良くする要因があります。しかも、くるみにはビタミン、ミネラルが多く含まれるため、常食して血行がよくなることでその栄養が体中に届きやすくなるという効果も期待できます。
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