美肌促進
くるみ(胡桃)は近年美容に良い食品として注目されることが多くなりましたが、そもそもくるみは古来から「”胡”から来た香妃のように、黒い髪、潤いのある肌をつくる」と言われ美容食とされてきました。美肌の持ち主と言われた西太后もくるみを愛用していたと言われています。(ちなみにクレオパトラはアーモンド派だったようです。)
しかしながらくるみにはコラーゲンやセラミドなど直接肌を潤す成分などは含まれておりません。それでは何故、くるみが美肌を促進すると言えるのでしょうか。
くるみの美肌促進効果とは
そもそも美肌とはどのような肌の状態を指すのでしょうか?
基本的には主観になりますが、多くの場合、美肌とは「荒れていない」「潤いがある」「透明感がある」などといった感じではないでしょうか。
これらを一言で言うとすれば「健康な肌」ということができると思います。そして「健康な肌」は「正常な肌のターンオーバー」によって成し遂げられます。
「肌のターンオーバー」とは肌の生まれ変わりのサイクルのことで、肌は約28日間の周期で生まれ変わっているのです。この肌のターンオーバーが正常であれば、殆どの場合美肌を保てると言っても過言ではありません。
ターンオーバーを正常に保つ上で重要な要素は、「栄養」「血行」「代謝」の3つです。
くるみにはこの3つの要素をサポートする成分が多く含まれているのです。まず「栄養」面では、くるみには肌の材料となる良質の植物性たんぱく質が多く含まれています。次に「血行」面では、くるみに含まれるαリノレン酸や抗酸化物質の血液サラサラ効果が血行を良くします。そして「代謝」面では、くるみに多種に渡って含まれるビタミンB群やミネラル成分が代謝を促進させます。
このように、くるみはターンオーバーの正常化を補助する背景があるため美肌に効果的と言えるのです。
また、くるみに含まれるビタミンEやエラグ酸、フェルラ酸、ミリセチン、シリング酸、バニリン酸、ペダンクラギンなどのポリフェノール類、そしてルテイン、ゼアキサンチンなどのカロテノイド類といった抗酸化成分は肌の老化やシミ、シワなどを悪化させる活性酸素を除去します。
さらに、くるみに含まれる食物繊維は肌荒れの一因となる便秘を軽減します。その他にもくるみに含まれるトリプトファンはセロトニンやメラトニンに変換されることで、精神的なストレスや不眠症など肌の新陳代謝を乱す要因を緩和します。
このように、くるみには直接美肌に影響を及ぼす効果はありませんが、様々な点で美肌をサポートする効果があるのです。
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