心筋梗塞の予防

くるみ(胡桃)は心臓病のリスクを軽減する食品と言われます。なかでも心筋梗塞の危険性を下げるのに効果的と考えられています。

心筋梗塞とは?

心筋梗塞とは心臓に血を送る冠動脈という血管に血栓などが詰まり、心臓の筋肉が損傷し心臓が動かなくなる病気です。心筋梗塞は致死率の高い病気で、医学の進歩により死亡率が減少した現在でも5~10%程度あると言われます。

心筋梗塞は突然発症する病気ではなく、食生活、生活習慣の乱れが積み重なって発症する病気と言われます。

何故、くるみが心筋梗塞に効果的なのか?

心筋梗塞の主な原因は動脈硬化です。動脈硬化症によって溜まったプラークが冠動脈を塞ぐこともあれば、狭くなって硬くなった冠動脈に血栓が詰まって心筋梗塞を発症します。

くるみはこの動脈硬化を軽減する効果があるため心筋梗塞のリスクを下げると考えられます。

くるみに含まれるαリノレン酸やリノール酸は動脈硬化症の要因である悪玉コレステロール(LDLコレステロール)を減らす働きがあります。また、くるみに含まれるビタミンEやミリセチン、シリング酸、バニリン酸といったポリフェノール類、ルテイン、ゼアキサンチンといったカロテノイド類の抗酸化作用がこの悪玉コレステロールが過酸化脂質になるのを防ぎ、冠動脈の硬化や血栓ができるのを軽減します。

尚、リノール酸は適量であれば悪玉コレステロールを減らしますが、過剰に摂取すると善玉コレステロール(HDLコレステロール)も減らしてしまい、かえって動脈硬化のリスクが高まってしまいます。

くるみに含まれるリノール酸はαリノレン酸と理想的な配分で含まれているため、摂り過ぎになることはあまりありませんが、日常的に食べ過ぎたり、他の食品からリノール酸を多く摂取した場合は動脈硬化、しいては心筋梗塞のリスクが高まってしまうのでご注意ください。

 

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