癌(がん)予防・抑制
くるみ(胡桃)などナッツ類は癌(がん)に効果的な食品として紹介されることが多くあります。勿論、くるみを食べていれば予防できたり改善できたりするほど癌(がん)は単純な病気ではありません。
癌(がん)に効果的と言われる食べ物とは、基本的に免疫力がつく食べ物ということになります。きのこ類などが有名ですが、実際は一種類の食べ物を食べれば良いというわけではなく、ビタミン、ミネラル、アミノ酸、食物繊維などをバランスよくしっかり食べて、逆に食品添加物や精製された食品を食べないようにするというのが、免疫力を高める基本です。
栄養成分は単体で効果を発揮する場合は少なく、殆どの場合組合せによって効果が発揮されるからです。特に免疫力という健康全般的な効果が必要な場合は、多種多様な栄養素をバランスよく摂ることが大切なのです。
くるみ(胡桃)が癌(がん)に効果的な理由
くるみはナッツ類の中でも癌(がん)に効果的と言われるケースが多い食品です。そしてくるみの癌(がん)に対する効果性を唱える研究論文も少なくはありません。
とは言え、残念ながらくるみが癌(がん)に効果的と言える科学的根拠を明確に示したものはありません。研究論文においても癌が抑制されたというデータの提示に留まっています。
ですのでくるみが癌(がん)に効果的というのは少し言い過ぎかもしれません。しかしながらくるみが癌(がん)に効果的と言われる背景や、研究論文における推測には大きく2つの傾向があります。
それは、次の2つです。
- くるみには強力な抗酸化作用がある。
- くるみにはビタミン、ミネラル、アミノ酸などがバランスよく含まれている。
くるみには強力な抗酸化作用がある
くるみにはビタミンEをはじめとしルティンなどのカロテノイド類、エラグ酸などのポリフェノール類など抗酸化物質を多く含んでいます。くるみに含まれる抗酸化物質はナッツ類の中でもトップレベルの含有量です。
癌細胞ができる大きな要因に活性酸素があります。活性酸素とは私達がエネルギーにしている酸素の副産物のようなもので、私達の体に様々な悪影響を及ぼす要因となっています。活性酸素は絶えず産出され私達の体は常にこの活性酸素を処理していますが、処理しきれなくなった時、癌や生活習慣病、老化といった現象がおきます。
くるみに含まれる抗酸化物質はこの活性酸素を除去する抗酸化作用という働きを持っています。つまり、くるみは癌(がん)の大元となる活性酸素を除去する働きがあるというところから癌(がん)に効果があると言われるのです。
尚、研究論文においては癌(がん)の中でも、くるみは乳がんと前立腺がんに対して効果が見られたというものが多くあります。
くるみにはビタミン、ミネラル、アミノ酸などがバランスよく含まれている
前述の通り、癌(がん)に効果的な食事とは特定の栄養成分を摂るのではなく、多種多様な成分をバランスよく食べることです。
くるみにはビタミン、ミネラル、アミノ酸が多種に渡り豊富に含まれています。また、良質なたんぱく質やビタミンB1、オメガ3脂肪酸など他の食品では摂りにくい栄養成分も摂ることができます。
そう言った意味でくるみは癌(がん)に効果的な食品と言われることがあるのです。
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